小さな子がいると服は汚れるだろうから家では着古した服…というのは分かるのできにしてなかった。
しかし、ボスママB美さんは心底嫌っていてことあるごとに悪口を言っていた。地元では名の知れた会社の社長婦人らしく、それを鼻にかけた嫌な人だった。
B美は子供を近くの名門私立小学校に入れるために教室に通わせてて受験ママと化していて、親の見栄のために教育虐待とも呼べるくらいの勢いだ。挨拶や食べ方にしても上手く出来なきゃ怒鳴るくらいで周囲も見てられないくらい。
他のママ友が「まだ小さいんだし…」と諭しても聞く耳を持たず
「この子は主人の会社の跡取りなんです!ほっといてください!」と逆ギレする始末。
続きます
しかし結果は見事に撃沈。
私立の小学校はどこも受からず、公立の小学校に通う羽目に。
B美さんは「次は中学受験!」と鼻息あらく塾のパンフを見せて井戸端会議を始めていた。
そこへA子さんがあの名門私立小学校の制服を着た息子と手を繋いで挨拶をしてきた。
「A子さん!第一志望だったの!?」
とB美は驚いた様子であったが、A子さんは品の良い笑顔で
「代々、うちはここの小学校と決まっておりまして」と言い、「小学校はちがいますがご近所同士仲良くしましょうね」と言い颯爽と歩いて行った。
聞いた話では実はA子さんの家は戦前から続く資産家らしく、慎ましい生活も資産を狙われたり目減りさせないために質素倹約を守り抜いているかららしい。
見た目だけではわからないことってあるだなあと思った。
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