母親と仲の良いママ友の娘(A子とする)は、中学校の同じクラスだけどまともに会話をしたことはなかった
母親もA子母も教育熱心で、県内で一番偏差値が高い高校の進学クラスを目指すために同じ進学塾にも通ってた
前期・後期で試験があり倍率もとても高くて、雰囲気は今思えば大学受験みたいにピリピリしてた
いざ受験が終わって「これは落ちた…」と落ち込んでいたが、まさかの前期合格の結果が郵送されてきて玄関で母親と抱き合って喜んだ
しかしこの母親が興奮で頭のネジが外れたのかやらかしてくれた
あろうことかA子母に「私の娘、前期で受かったの~!A子ちゃんも受かったんでしょっ!?」と電話してしまった
そこでA子が受かっていればまだよかったんだけど残念ながら不合格、しかもよりによって合否開示日という一番デリケートな時期にやらかした
…というのを、ある日いじめグループから聞いた
あんたの家ってホントにデリカシーないよね!A子さんマジ可哀想すぎじゃん!!というのをクラスの全員聞いてる前で大声で言われた
受験後になんだか風当たりが強い人がいるなあ…とは思ってたけどまさかこれが原因なんて知る術もなかった
その日は誰も私に寄ってこなくて、1人で泣きながら教室の隅でお弁当を食べたあの感情は今でも忘れない
後からA子が、「あの人たち(いじめグループ)に電話のことは言ってないのにどこから聞き付けたのかわからない
というか私(A子)と別に仲良くない(確かにいじめグループと会話すら見たことなかった)のに何アレ意味不明だわ ◯◯(私)さん悪くないから」と言ってくれたのがどれだけ有り難かったか
とにかくA子に謝り倒して帰宅後母親に問い詰められるとあっさり白状、泣いて謝ってきた
しかも母親は悪意は全く無く、本気でA子が既に合格したものだと思い込んでいたらしい
たまにすごく空気読めないところはあったけど、まさかここまでとは思わなかった
その後A子は後期で無事進学クラスに合格し、皮肉にもこれがきっかけで仲良くなり、社会人になって遠距離になった今でもたまに会う気の置けない親友になれたことが何よりも救い
ただ自分もたびたび空気が読めていないと感じることがあり、母親の遺伝子を受け継いでいると痛感する
いつか私も大きいことをやらかしてしまうんだろうかと怯えている
A子ちゃんがいい子でヨカタね