激戦区の中にありつつも安くてお洒落なランチプレートが女性に人気で
平日でもランチタイムは予約でぎっしりと言う店だった。
元々それほど仲の良い姉妹ではなかったけど、私なりに姉の店の事は応援してたし
友達にランチのいい店知らないかって聞かれたら、さりげなく宣伝したりもしてた。
私は営業の仕事をしてるんだけど、昼頃に近くにいればそこで食べたりもしてた。
男も女もいい年して未婚な人は社会のお荷物だみたいな言い方をするようになった。
うちは父子家庭だったんだけど、父が亡くなる直前まで私の未婚を気に掛けていたらしく
私のことを親不孝だなんだとも言ってくる。
父が心配してたことは知ってるし、でも自分で決めた道だから
ちゃんと仕事もしてるし自分の人生に責任もってやってくから心配しないでと話して
父は理解してくれてたと思ってたんだけど、姉に言わせると
「父の本当の気持ちが理解できないのは、あんたが未婚だから。
親の気持ちは親にならないとわからない」んだそうだ。
私が未婚の理由は20代前半に病気で卵巣を取って、片方は残ってるから妊娠の可能性がないわけじゃないんだけど
その後付き合った男性との結婚話になった時に、私の健康状態に先方の親が難色を示し
彼も子供が確実に産める人がいいと考え直して去って行って、それがショックでもう結婚はいいと思ってしまった。
当時本当に病むぐらいショックだったし、姉もそのことを知ってるんだから何故そんなことを言うのかと反論したら
妊娠の可能性がないわけでもないし、結婚して養子を貰うって選択肢もあるのに
結婚は諦めたとか悲劇ぶって気ままに暮らしたいだけだ言われ
この時の“悲劇ぶって”と言う言葉がどうにも許せなくて疎遠にしていた。
姉は嫁いだ身だから無理っていうから、私が両親の位牌を置いて線香をあげている。
父の相続も実家を処分して折半したし、元々親戚付き合いも無かったから
最後に会ったのは姉夫婦と3人だけでやった三回忌が最後。
姉の店の前を通ると、あんなに車がびっしり止まってた駐車場が今はガラガラで
大変なんだろうなぁとは思いつつ、言われたことを思い出して複雑な気持ちを抱いていたが
先週末電話が掛かってきて、これから会えないかと言われて
お金の話な気がしたものだから実家があった場所の近くのショッピングモールで会うことにした。
実は私、30代の時に購入して住んでいた中古マンションを賃貸にして
父から相続したお金を頭金に新築マンションを買い、その場所を姉に教えてなかった。
姉との関係性から自宅を知られたくなかったんだ。
そして予感通り、用件はお金を貸してほしいってことだった。
「コロナ以前から自転車操業で、私子がが自由気ままに人生を楽しんでるようにみえて
癪に触って酷いことを言ってしまった。ごめんなさい。
でももう、どうにも首が回らない。店を立て直すのはたぶん無理。店は諦めた。
だけど生活そのものが厳しくなって、娘にも大学をやめて貰わなければならないかも。
そんな可哀想なことをさせたくない。だからお願い。貸してください」
なんかもっと長々と現状を話してたけど、そんな簡単に許す気持ちになれなかった。
第一、姉に言われたような社会のお荷物にならないために・・・と言うより
将来姉のお荷物にならないように、自分の老後を見据えて人生設計してきて
どうにか設計通りに順調にやってきたが、今のコロナ禍が続けば私だって分からない。
戻ってこないであろうお金を融通できるほど余裕があるわけでもない。
それでどう話そうかと考えていたら
「お父さんから貰ったお金、一人暮らしなら残ってるでしょう?」って言われて
言葉に詰まってしまった。
そしたら「まさかもう使っちゃったの!何考えてるの!?これだからひとりもんは!」って
それまで下手に出てたのが急に激高されて。てか、元に戻ったw
あー、結局そうなんだ。独身者を馬鹿にしてるのは変わらないんだと思って
「私はお姉ちゃんが言うような社会のお荷物にならないように頑張ってるつもり。
だから余裕なんてない。今後も私には頼らないで」って言って断った。
第一父から相続したお金を当てにして借金の申し込みって
それ使い切ったらまた来そうで怖いし。まだあるでしょとか言って。(ネットに毒され過ぎ?w)
姉との絶縁を本気で考えなきゃいけないかもしれない。
関係つなぐ親ももう居ないんだから、そんな人の懐当てにして子供大学出そうとしてる姉なんてもう絶縁していいよ
どうせまとまった金得ても大学費用じゃなく生活に使われて、困窮させたままの子供ダシにしてオカワリオカワリなんだろうから