「うち、中々家賃滞納がなくならなくてねえ」と愚痴られた。
今時は保証会社加入するのが当たり前だけど、保証会社が当たり前になる前から住んでる人が滞納すると非常に厄介。
私も親から相続したのだが、その手の滞納者には苦労した。
だけど、私とその大家さんがお世話になってる支店にはかなり凄腕の債権回収担当Bさんがいた。
引用元:その神経がわからん!その64
他の大家さんもかなり改善したらしく、「Bさんにはほんとに感謝だ」と話していた。そのくらいよくやってくれてた。
「あのBさんでも手を焼くなんてどんな入居者なんです?」と尋ねると、「お年寄りの一人暮らしで、半年の滞納です」と言う。
私「えー!Bさんがそこまで放っておくなんてどうしたんだろう。裁判も出来るくらい滞納してるじゃないですか」
A「まあそうなんだけどね。
Bさんって、かなり強気の交渉をなさる方でしょう?
お部屋に行って直接会おうとしたり、電話を一日2回はかけるんですって。手紙もポストでなくドアの隙間に名刺と一緒にねじ込んでいくのよ。
なんだか可哀想で。
だから、そこのお部屋にはよく差し入れ持っていくんです。実際話すと良い方なのよ。
お金もないみたいで、貸してあげてるの。
管理会社の電話も無理してでなくていいのよ、払える範囲で払ってねって言ってあげた。支店長やBさんには口が裂けても言えないけど…
払ってくれるといいんだけどなぁ。」
ここまで聞いてポカーンとしてしまった。
つまり管理会社のBさんが頑張って滞納者に払え払えと接してるのに、同時並行で大家であるAさんが真逆のことをしてることになる。
そりゃ大家がそんなこと言ったら払わなくなるわ。
因みにBさんのやってることは違法でもなんでもない。
その後支店長さんがやってきて挨拶すると、
A「中々滞納良くならないわねえ」
支店長「申し訳ございません、私共が至りませんで…なんとか結果を出します」
A「あら、先月もBさんそうおっしゃったわ…
弁護士さんを入れようって仰ることもあったけど、お金がすっごくかかるわよね?
それを先に言われちゃうと、何だかなあって思ってしまうわ。Bさんも頑張っておいででしょうけど」
支店長「結果が伴わず誠に申し訳ございませんでした。Bではなく私の至らぬせいでして」
ともうペコペコ頭を下げている。
なんだか我慢ならなくなって、
「Aさん、あなたその滞納者にお金貸してるし差し入れ持っていくんですって私に言ったでしょう。
管理会社からの電話にも無理してでなくて良いって仰ったんでしょう。
滞納者に甘くしすぎ。
支店長さんも、Bさんも折角一生懸命やってくれてるのに」
と言ってしまった。
支店長はびっくりして「え!?滞納者と話できてらっしゃるんですか!?」と聞き直すし、Aさんはオロオロするし。
その場は離れたからその後どうなったかは知らない。
ただ、BさんにしてみればAさんのところの滞納はかなりストレスになったはずだし、支店長は大家にNOもはっきり言える人だから、多分ギクシャクしただろう。
Aさんはよく言えば人情味あるやり方で、それを否定はしない。
だけどそれを隠してBさんや支店長を責め立てるというのは意味わからなかった。
これだけは言える、貴方はグッジョブ!!、GJ!!
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