父は経営者としての能力もないのに自営業をしていて、家族皆その手伝いや借金等で散々迷惑をかけられた。それが原因で母と離婚。その数年後父は脳卒中で急死した。
私が病院に着いた時は、「運ばれた時点で心肺停止状態。もう手の施しようがない。覚悟して最後の別れをするか、人工呼吸器+薬物投与+一日中誰かが介護をすれば生きることは出来る。目覚める見込みはゼロと言ってもいいですが。」と医者に告げられた。
1日持たず無くなって、葬式だ何だの話になった時。これが私が墓場まで持っていく話。
葬式は父の知り合い皆を集めて大勢でして欲しい、と生前に言われていたが私は「家族だけで小さくして欲しいと言っていた」と嘘をついた。
父が抱えた借金のせいで私たち家族(母姉弟弟)はかなりの迷惑を被っていたし、離婚後家族バラバラになっても金の無心も何度もされた。私は出さなかったが弟達は出していたようだった。一番下の弟は連帯保証人にまでなっていた。
父は金を惜しんで国保にも入ってなかったので、入院医療費は100万を超えていた。
そんな父にかけるお金などないと私が判断したから、そう言った。
そして父の墓は私が立て、私が管理している。これ以上弟達にお金を出させたくなかったし、娘としてはとても愛されていたと思えるので私なりのお礼。
父よ、アンタは金が絡むとダメだったね。その見栄っ張り、プライド、借金してでも守りたかったものだったの?アンタが家族にしたこと、ここには書ききれないことも含めて一生恨んでやる。
でも娘として弟達より贔屓して可愛がって愛してくれたこと、私にはその情があるので私がアンタの墓を、恨みながら護っていくね。
直葬後、骨壺持って電車乗ったら疲れのせいか、ついうっかりどこかに忘れることだってあり得るし。
死後もなお面倒見るなんて、あなたを尊敬する
年の瀬に、質の良い一篇を読んだ気分になった
乙でした
いざ死ぬとか終わりが見えると良かった頃を思い出すのはなんでだろね
墓場まで持ってくなんて卑下する話じゃない。普通に公言しても大半の人が理解し、誉めてくれると思うよ。